第3号被保険者年金未納多数
日本の年金制度では、サラリーマンを第2号被保険者、その配偶者を第3号被保険者と呼んでいる。
ただ過去サラリーマンだった夫が退職した後、第1号被保険者(自営業者、学生、無職など)に切り替わると、第3号被保険者だった妻の方も切り替えなければいけない。ただそれが自動的に切り替わるわけではないので、必ず自分で手続にいかなければいけない。
これを怠っている人数をまず把握しようという話なのだが、今回した100人の模擬調査の結果、なんと44人(44%)の方が手続をしていなかった。
そのためこれらの人達に対し、事項にかからない過去2年分の未納保険料の支払い(約36万円)を請求し、払わせようという話である。
この問題は1986年に第3号被保険者制度ができてからずっと存在していた問題らしく、1044万人の第3号被保険者は気をつける必要がある。
ただ保険料を25年間払っていないと、過去2年分を払っても年金は支給されないわけだし、今の若者の中には、自分が将来年金をもらえるかどうかなどわからないため、自分から払うことを選択しない人達も多い。
今回の未納分徴収も、年金財源が減少してきたため、なんとかしようと探してきたケースだと思われる。そもそも年金保険自体、一種の生命保険。母体が日本国なので比較的安心できる(今となっては安心できないのだが)ということと、利率が民間の生命保険会社よりは高い(だから年金財源減少で困っているのだが)というだけで、要は生命保険である。
個人が生命保険に加入するかどうかは、その家庭の事情があると思うし、裕福な方は生命保険など必要ない(相続税対策を除く)。将来日本から出ていこうという人にもまったく魅力のない制度だろう。彼らと同じように、日本に住んでいる日本人も国の年金保険もいらないと判断する人がいてもぜんぜんおかしくない。リベラルな私からしたら、魅力的に思われない国が悪い。
ただ知らずにもらえなかった・・・というのはかわいそうな話なので、皆さんも制度がこうなっているというのは理解した上で、手遅れにならないように手続きしましょうね。何事も自己責任ですからね(笑)。
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