年金試算、1955年生まれ以降は負担超 ~内閣府

先日内閣府から出た将来の年金受給における収支表によると1955年生まれ以降の人は収支は赤になるようです。説明しておくと収支というのは出る分(年金保険料支払)と入る分(年金受給額)の差のこと。赤というのことは支払う額よりももらう額のほうが少なくなるということである。

以下が主な収支表。


生年  保険料支払 年金受給 収支
1950  1436   1938   502
1955  1876   1877    0
1960  2066   1783   -283
1965  1996   1579   -417
1970  2059   1535   -523
1975  1946   1359   -588
1980  1925   1269   -656
1985  1978   1265   -712
1990  1924   1219   -705
1995  1797   1122   -674
2000  1688   1052   -636


ご覧のとおりで、1955年以降生まれの人は皆赤字。年金で支払うならタンス預金しておいたほうがいいということになる。

ただポイントとなるのは、この試算は・・・

物価上昇率:年1%
運用利回り:年4%

でやっているということである。物価上昇率はこれでまあいいとして、運用利回りの年4%は到底出せる数字ではない(というより現状出せていない)。これで現在価値を求めているのでマイナスになっているわけですから、実際は自分で年4%出せる自身のない方は年金をしておいたほうがいいことになる(それでも赤が大きいのだが)。

この数字を見て、これから年金保険料を支払っていく若い世代、もしくはまだ積立が短い20代の人たちが年金保険料を支払うのが馬鹿らしくなるのは当然のこと。早く現在の過度な支払額を是正しないといけないのだが、最も有権者と投票率を占めているこの世代を否定するような政策が取れる政治家がはたしてこの日本にいるのかどうか。私はいないと思うのだが、ハッキリ言えることは、良い政治家を育てるよりも自分の年金を別で作っておいたほうが解決になるということです。

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