G20首脳会議 財政赤字13年に半減(でも日本は例外)

G20が行われて、ギリシャから端を発したソブリンリスク(国家破綻リスク)対策として、各国2013年までに財政赤字を半分にするという目標を示しました。

しかし日本だけは例外的に、この目標を強制しないということです。誠に恥ずかしい限りです。要は日本は絶対にそんなの無理だから諦めよう、とG20で認められたということです。彼らが認めてしまっては、いったい誰が日本をよくできるのでしょうか?

まぁとはいっても、現実的に無理なのは事実。なぜ無理かって?

例えば2010年度の日本の財政赤字は40兆円。これを3年で20兆円減らさなくてはいけない。減らすにはINを増やすかOUTを減らすか。INは増税。OUTは年金カット(ちょっと極端ですが)です。

増税でいくと、今寛政権がしようとしている消費税引き上げが現実的。ではこの消費税を何%引き上げれば、この3年で20億円の目標を達成できるかというと、8%程度引き上げなければいけません。つまり消費税13%です。そんなことをしたら、誰も物を買わなくなって、日本の企業がたくさん潰れます。結果、法人税が入らなくなり、失業者が増え、いったいなんのために増税をしたのかわからなくなります。

今回のG20でハッキリしたのは、日本だけは将来がないということです。私はフィリピン人と英会話する時に、よく日本の状況を聞かれます。彼ら、彼女らはまったく意図せず「日本はいい国だろう」という意味で聞いてくれるのですが、私は「たしかに今は生活水準が高くていいくらしかもしれないが、NO DEVELOPMENT(成長はない)」とハッキリ言います。意外なことに結構驚いてくれるのですが、理由を理論的に説明すると、それ以上なにも言えなくなってしまいます(べつに暗くはなりませんが)。なにごともまずは事実を知り、それを見つめるのが第一歩ですよね。

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