人生は無駄から楽しくなる
私は人生が楽しいほうがいいと思っている人間である。そもそも楽しむ事自体を求めていない人も世の中にはいると思うので、そういった方には今回の話は関係ないことになるが、もし人生を楽しみたいと思っているのであれば、それにはコツがあると思う。それは・・・
「無駄だと思うことを進んでする」
ことだと思う。
かくいう私も元々無駄がダイッキライな人間（笑）。おそらく結構最近まで（どうだろう、大学を卒業して中国へ行って野村に就職するまで）は無駄なことが嫌いで、意味のあると思えることしかしたくなかった。親しい友人とはもちろん無駄な会話や時間を一緒にすごしてきたこともあるが、勉強やキャリアなど、できる限り効率良く最短でしたほうがいいことに関しては、本当に無駄なことをするのが嫌だった。逆に何のためにこれを覚えるのか（勉強するのか）わからない時には、まったくもって勉強する気にならなかった（高校の生物、化学などw）。その時間と脳みそを使って、受験に使う得意な数学、英語や苦手な国語などを勉強したほうがいいと思っていた。
それが野村に入社した辺りからか、無駄なことをすることも出てきた。営業というのはもちろん戦略も良い商品も必要だが、そうはいってもタイミングというのは相場が決めるものだし、そもそも顧客が投資する気になるタイミングでなくては意味がない。営業時間はなんだかんだたっぷり毎日8時間くらいあるから、狭い営業地域でそんなに意気込んでも意味がない。むしろ気を抜いて、顧客に顔出しをして、1日なんとなく話している方がよかったりする時もある。休みの時に必死になって勉強したり、転職活動をしてもしょうがない。海外旅行に行ったり、おいしいもの食べたりすることでまた別の世界が開けてきて、そういったところから次のSTEPが自然と見つかったりするものだ（実際、転職先も本や雑誌から見つけた）。
起業してからはさらにそう。もちろん事業で必要なことはすべてやる。あらゆるマーケティングをするし、あらゆる世界の可能性を見て、できる限りの人たちにあって情報交換をして、自分の顧客に必要な物を一番わかりやすい形で提供できるようにベストを尽くす。けれどそうやってすでに目標が定まっているものに対して向かって行く時はいいのだけれど、新しい目標を見つける時、もしくは人生そのものを楽しむためには（もちろビジネスそのものも楽しいのだが）できるだけ無駄なことにも率先して手を出す。
無駄といっては失礼なのだが（笑）、呼ばれたパーティに参加したり、友人と特に目的のない旅行へ行ったり、どこかで出逢った人ととりあえず食事に行ったりする。最初から100%合う人間などいないし、これとピンポイントで狙って戦略的にやることほどうまくいかないものである。こういった無駄なことをしている時に新しい世界に出会い、新しい趣味を見つけ、新しい人脈ができる。そして新しいビジネスができあがる（またビジネスかよ、って思わないでくださいねwおそらく私はビジネスそのものが好き）。
無駄なことを削っていって何が残るでしょうか？必要最小限のものだけです。家族、生活必需品、会社までの行き帰り。もちろんそれで人生は成り立ちますし、それが一番お金がかかりません（笑）。しかしその今の状態そのものが自分の可能性を閉じ込めて、人生の可能性をも閉じ込めます。くどいようですが、可能性などいらないという人には関係のない話です。しかし不安、不満、憂鬱、マンネリ、楽しくない感覚を覚えているのであれば、それはあなた自身の普段の行動がそうしているのだと思っていいと思います。
私は今の人生が楽しくてしょうがありません。したいことがたくさんあります。関わりたい人間がたくさんいます。拒否することは簡単です。最も楽な人生でしょう。しかしそれをしないことから始まる。人生を楽しみましょう。
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