金融危機後、GDPが危機前の水準に戻るまでの期間比較
先ほど金融危機後のGDPがピークから底を打つまでの期間比較を書きましたが、今度は危機後、一人あたりGDPが危機前の水準に戻るまでの期間を比較してみようと思います。
<戦後>
8年:フィンランド、コロンビア、アルゼンチン
7年:タイ
6年:インドネシア
5年:スウェーデン
3年:ノルウェー、メキシコ、香港、フィリピン、マレーシア、日本、韓国
2年:日本、韓国
1年未満:スペイン
(平均:4.4年)
<大恐慌>
12年:アルゼンチン、カナダ、チリ、メキシコ
10年:オーストリア、フランス、アメリカ
9年:ポーランド、インドネシア
8年:ブラジル
7年:ドイツ、ルーマニア
4年:日本
(平均:10年)
平均が戦後で4.4年、大恐慌時で10年です。さて今回の場合、リーマンショック(2008年)からカウントするのか、今回の欧州危機(2012年)からカウントするのかわかりませんが、どちらにせよまだまだ数年は回復するのに時間がかかるということです。悲観ではなく、現実問題として受け入れた上で、対策を取って行きましょう。