年金債発行へ

また政府がどうしようもないことを思いついた。名付けて「年金債」。基礎年金の国庫負担のうち2.5兆円という名目で資金調達し補おうということである。そして将来この分は消費税増(2015年に5→10%)をする口実にしようということである。

ここまでの話で、おいおい話がおかしくないか?と感じた人は正常。何がおかしいかというと・・・

1)年金を支払えない財政なら年金を減らせばいい
2)年金を補うために借金を増やすのであれば、ただの自転車操業であり、解決になっていない
3)将来消費税増で補うなら、最初から消費税を堂々と増やせばいい

もちろん政治的理由(高齢者の票獲得、消費税反対の国民を欺く)があってのことだとはわかっているが、おかしいものはおかしいのである。いったいいつまで国民を欺き続ければいいのか。わかっている有権者は意図的にしているし、政治家はもちろん意図的にしている。知らないのは若者と政治・経済に疎い無識者だけである。

こう書いてみると、国がやっていることは今のオリンパスと同じだな、と思わざるをえない。損失の飛ばし。年金の損失を「年金債」で将来へ飛ばして、国民(株主)へはわからないようにする。そのうち消費税増(消費者への値上げ)で長期間で解消しようとする。違う点は以下の2つ。

1)外国人社長ではない(外国人は首相になれない)
2)外国のファンドへの飛ばしはできない(外国人は日本国債など買わない)

ちなみにオリンパスの場合、外国人社長がおかしいと思ってプライスウォーターハウスクーパース(pwc)を雇って監査を再チェックさせた。pwsに値するのはIMFだろうが、外国人社長(首相)を雇えない日本国はIMFへのチェックすらオファーできない(笑)。

結果、自転車操業(飛ばし)の繰り返しである。将来の年金も財政も期待できません。自分のお金(預金、定期、生命保険など)は自分で管理しましょう。


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