過去のデフォルト国の規模
今、まさにギリシャがデフォルトを起こしそうな状況ではあるが、ここで過去のデフォルトをした国の債務総額を見てみようと思う。ただしこれは期日までに支払われなかった一時的な債務の額である。
1998年
ベネズエラ:2.7億ドル
ロシア:727.09億ドル
ウクライナ:12.71億ドル
1999年
パキスタン:16.27億ドル
2001年
アルゼンチン:822.68億ドル
2003年
ウルグアイ:57.44億ドル
2008年
エクアドル:32.1億ドル
特に大きいのはロシアとアルゼンチンだということがわかり、我々の記憶に新しいのもこの2カ国だと思う(実際、この2カ国の国債へ投資していた日本人投資家も多かった)。ただその他の国を見てもらえれば、この程度の額でさえ、期日に間に合わなければデフォルトなのである。額や対GDP比で言えば、日本のほうが断然危ない状況ではあるが、デフォルトになかるかどうかのキーは目の前に迫っている国債満期ということになる。
こちらが今問題の3ヶ国の政府債務残高。
ギリシャ:4530億ドル
ポルトガル:2210億ドル
スペイン:8810億ドル
日本もアメリカも財政赤字と巨額債務で悩んでいるため、昔のようにこういった国にかかりきりになってはいられない、という状況である。アメリカが今後10年230兆円の赤字をなくす政策を出したように、抜本的な改革を求められる。日本にそれができるのかどうか。いまだ何の希望の光も見いだせない。
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