公的年金、オルタナティブ投資を模索

日本の公的年金がオルタナティブ(未公開株、ヘッジファンド、インフラ投資)への投資を検討しているそうです。

オルタナティブについてはこちら

現在の運用対象先は以下のとおり。

国内債券:67%
国内株式:11%
外国株式:9%
外国債券:8%
短期資産:5%

どう考えても増やす気のない消極的ポートフォリオです。

しかもこの運用を2006年からまったく変えていません。これだけの相場の変動、相場環境の変化があってもなにもしないのです。

結果、金融危機の影響で約10兆円の損失が出ました。

これがあなたの年金の実態です。

そしてここに来て今までの伝統的資産だけではダメだということで、オルタナティブへの投資を検討しています。

この流れは公的年金だけに留まらず、厚生年金基金、私立病院の厚生年金基金などに波及しています。

JPモルガン・アセット・マネジメントが日本の年金基金を対象に聞き取り調査したところ、回答のあった73基金のうち、オルタナティブ投資への配分を今後増やす見込みの基金は36%にも及んだそう。

海外では当たり前のようにポートフォリオに組み込まれているオルタナティブ。日本だけ遅れているのは、金融後進国だからか、民族的に保守的だからか(第2次大戦を考えるとそれもないだろう)、お上(金融庁)のご意向なのかわからないが、いい加減重い腰を上げた方がいいでしょう。今の状態でもリスクは取っているのです。放っておいても市場は動き、下に動けば損失が出ます。まごまごしている場合ではありません。

年金の運用があてにならなければ、個人でちゃんとした運用と資産形成をしていくしかありません。皆さんは個人レベルでちゃんとした運用をしていきましょうね。


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