特別分配金と普通分配金

もうずっと日本だけ流行の毎月分配型。その毎月出てくる分配金が2種類あるって皆さんご存知でしたか?(グロソブの蛸足配当の事例でよく使われるので、もう知っている人は読み飛ばしてくださいね。)

2種類とはつまり「普通分配金」と「特別分配金」のことです。

普通分配金」とはその名の通り、普通の分配金。運用をして利益が出ているので、そこから一部分配金を投資家に返そうというものです。利益からの分配金のため、税金が引かれています(今なら10%)。

次に「特別分配金」。これは利益が出ていないけど、約束だったのでとりあえず分配金を出しますという意味です。利益からの分配ではないので、特別分配金からは税金は引かれません。

自分が持っている投資信託がどちらなのかは、毎月送られてくる分配金の明細を見れば一目でわかります。「普通分配金」か「特別分配金」と必ず書いてあって、税金をいくら払っているかもかいてありますからね。今すぐチェックしてください。。(ちなみにこれは毎月違うので、いつもと一緒だと思って、すぐに捨てずに確認してくださいね。)

この「特別分配金」というのが、よくいう蛸足分配のことです。利益も出さないのに、自分の足(資産)を食ってるので、こう例えられます。

以前のブログで投資信託の「基準価額」と「分配金」について書きましたが、その理屈も同じです。分配金を出せばそれだけ資産が減るということなので、そのまま一口あたりの基準単価は下がります。

基準価額と分配金についてはこちら

これらを踏まえると、要は毎月分配金はあなたのお金を一部出してもらっているだけなのです。利益が出ていれば一部利益確定。利益が出ていなければ蛸足分配。だから分配金がどのくらい出ているかいないかなど、まったく投信の良し悪しとも関係ないんです。

意外にまだ知らないという個人投資家の方も多いんですよね(汗)。

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