金資産をポートフォリオに入れる意義(オフショアファンドより)
以前のブログで金投資について書きましたが、今日はそれを実際にすることで、リスク分散を図り、素晴らしい運用をしているオフショアファンドをご紹介します。
そして今回ご紹介するのはヘッジファンドではありません。通常の「売建」ができないミューチュアルファンド(投資信託)です。皆さんが日本の証券会社や銀行で持っているファンドと同様です。そう、条件は一緒なので、皆さんが持っているファンドとの比較が簡単にできますよね。
まずはこちらのファンド。
このファンドは『Lipper Fund Award 2009』という賞を取っています。この運用成績を御覧ください。2001年2月〜2010年3月のチャートです。
少し小さくて見づらいかもしれませんが、一番上がこのファンドのパフォーマンス。2番目のボラティリティ(上下のブレ)がほとんどないのがLIBOR(ロンドン銀行間の金利)、そして一番下がFTSE(イギリス株インデックス)です。
そう、圧倒的にいいパフォーマンスですよね。9年間のトータルリターンは114.6%です。
ではなぜこんな運用が可能なのか?それは金投資をしているからです。こちらのファンドの内訳の円グラフを御覧ください。
これは2010年3月現在の内訳ですが、金が10%入っています。以前のブログでご紹介したように、金は株や不動産、債券との相関性が極めて低いため、下げ相場に強かったということですね。
つづいて他のオフショアファンドも見ていきましょう。
下のチャートの一番上の線がこのファンド。その下が政府関連株、その下がFTSEです。
2000年からのトータルリターンは300%を超えています。
では内訳を見てみましょう。
2010年3月時点で金投資は5%です。
次にこちら。
このファンドはレコードが少し短く2004年から。それでも6年間で190%くらいのリターンです。
ファンドの内訳がこちら。
2010年3月時点で、金は1%しかありませんが、プットオプションを4%保有しています。
これらのファンドは日本のファンドのように、「この比率で分散投資する」というのはないので、その時々の地合によって金を何%組み入れるのか検討します。今回は2010年3月時点の組み入れ比率しか見れませんが、とりあえず金に投資していないと、皆さんが日本の証券会社や銀行で持っているファンドのようになってしまうということですね(笑)。
オフショアファンドに投資しないならしないで、ご自身の資産運用にはこういったデータを役立てましょうね。
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