ソブリンウェルスファンド(SWF)とは?
一時、世界を騒がせたソブリンウェルスファンド(SWF)。今日はその目的と規模についてまとめたいと思います。
まず目的。主に以下に分類されます。
1)資源から得られた資金をその他の資産へ分散する
2)資源価格の変動を抑えるための資金
3)外貨準備のための資金(為替仲介のための準備金)
4)年金運用
日本にないのは1)と2)でしょう。そう、日本は資源がないからです。だから国民が頑張って考えて、いいものを作って海外に輸出しているのです。
では資源を持っている国を確認してみましょう。
(カッコ内はファンド名)
UAE(ADIA):30〜50兆円
ノルウェー(Norges):30〜40兆円
シンガポール(GIC):20〜30兆円
シンガポール(テマセック):10兆円
中国(CIC):20兆円
アイルランド(国民年金基金):2兆円
UAE(ムバダラ):1兆円
皆さんの聞いたことがある名前も多いと思います。ファンド設立の時期も、1980年前後からです。
また特徴的なのは、石油など天然資源があり、財政状況がよく、外貨準備の必要のあるような国でしょう。あ、アイルランドはそんなにいい状況ではないですが、これだけ年金基金です。
彼らは世界中の株、債券、不動産、コモディティ、ヘッジファンド、プライベート・エクイティに投資をしている、ファンドにとっては最も優良な顧客と言えるでしょう。
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