需給ギャップとは?

たまに「需給ギャップ」という言葉を耳にすると思います。すごく簡単なことですから、逃げずに見てくださいね(笑)。

「需給ギャップ」とは、要は「需要」と「供給」のギャップ(差)のことです。

物の価格というのは全てコレで決まりますし、企業の雇用、消費者の購買行動もすべてこれで決まります。

「需要」の方が多ければ、簡単に物が売れるようになり、企業は在庫不足となり、価格は上がり、企業も儲かり、雇用を増やし、人件費も上がり、社員は上がった給料を使ってさらに物を買います。

逆に「供給」の方が多い場合(過剰供給)は、在庫が余ってしまうので、SALEをしてでも在庫をお金にしたがります。当然、価格が下がり、企業の利益も少なくなり、リストラの後、失業率が上がります。

そして今の状況は、この「需給ギャップ」が日米欧だけで90兆円の供給過剰(需要不足)です。

ちなみに昨年は125兆円の需要不足で過去最大でした。

金融危機前の通常の経済であれば、30兆円需要不足であれば、不景気だったのです。もちろん供給不足(過剰需要)の時もありました。小泉政権の2005〜2007年の景気拡大期がそうでした。

この状況を打開するためには、大きく2つの問題があります。

1)若年層の失業率上昇

2)不動産バブルの後遺症で、まだ不動産過剰(ローン過剰)になっている。

上記の通り、需要不足のため物価も下落し・・・

日本&アイルランド:デフレ(マイナス)
スペイン:0(横ばい)
米国&ドイツ&フランス:1%以下の物価上昇

という悲惨な状況です。

これに対し新興国の実質GDP成長率(物価上昇分を引いた後の成長率)は・・・

中国:10.5%
インド:9.4%
ブラジル:7.1%

という恐ろしい数字。もちろんこれは金融危機後の数字です。

仮に中国が今の10%成長を続けてくれれば、北欧1カ国分のGDPが生まれるそう(笑)。

これを見て、あなたがどこに投資をすることにするかは、簡単な選択ですよね(笑)。

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