日本株が上昇しない理由？
これだけ投資信託が普及して、毎月分配型が流行って、株やFXで損をしても、株式投資＝投資の一歩目だと思っている方が多いのに驚かされます。
また株式投資が色々な投資商品の中で、最もリスクが高い部類に入ることを知らない方も多いです。
それもこれもインターネットが普及し、同時に株式売買手数料の自由化が起こり、松井証券やSBIをはじめとしたネット証券ができ、若者がまずはバイトから稼いだ（もしくは初任給）からデイトレードを始めるから、誤解が生じているのでしょう。
とはいっても、日本株が誰でも儲かるくらい上がっていれば問題ないのです。今まで上がっていなくても構いません、これから上がっていけば問題ありません。
しかしそれはまずありえないと言っておきます。理由は・・・
日本はデフレの最中にあり、物を売りたくても値下げ競争の後にしか売れません。将来職があるかどうかも怪しく、昇給などまさか望めません。
日本だけがデフレですが、世界中は新興国をはじめとして、大幅なインフレです。将来の所得が上がること見越して、皆消費をします。
それもあって、資源価格（コモディティ）はどんどん高くなっています。金は最高値を更新しています。
資源価格が上がると、資源のない日本は、外から買ってこなければいけません。しかし国内で販売するには、値下げ競争。つまりどんどん薄利になっていきます。
ではどうすることが日本企業が残っていく道なのか？そう、日本というブランドを活かして、中国などの新興国で物を売ることです。
しかしここでまた深い問題となるのが、「人材」です。国際競争力のない日本人が世界で物を売る力もノウハウもありません。いい物を作っても、営業力のない企業がダメになっていくのを皆さんはご存知でしょう。それと同じです。
つまりこんな世界で取り残された日本の株式市場に、なぜわざわざ今投資をしなければいけないのでしょう？
今や投資信託、ETF、ヘッジファンドなどを介して、世界中の資産に投資できます。オフショア投資であれば、日本にない資産に直接投資することもできるのです。
もちろん下がったものは上がります。短期的には。デイトレーダーとして細かく売買を繰り返していけば、日本株でもお小遣い稼ぎができるかもしれません。しかしそれは資産運用ではありません。ゲームです。
証券会社の社員が「日本株などもうダメだ」と言っているのを聞いたことがありますか？おそらくあまりないと思います。仮にあるとすれば、あなたはかなり証券マンと仲がいい証拠でしょう。
証券会社の社員は決して「日本株などもうダメだ」とは言えません。なぜならば、彼らの最も大事なクライアントは大手の上場企業だからです。企業が上場する（IPO)手伝いをしますし、上場後に公募増資やTOB（株式公開買い付け）をするとすれば、支店の証券マンがその株式を個人投資家に持ってもらわなければいけないのです。いくら証券マンが「こんな会社上がるわけない」と思っても、それを顧客（個人投資家）の前で言うわけがありません。ある意味、それもプロの営業マンではないですし、そんなことを言ったら、自分の仕事を否定することになります。
じゃあ、あなたの近くの誰が本当に「投資家利益」を第一に考えて、日本株はダメだと言ってくれるでしょうか？一番強く言ってくれるのは、日本株で損をした人達でしょう（笑）。
あなたは誰に相談して、どの金融商品が一番いいのかの判断をしますか？私に相談するのも一つの選択ですよ（笑）。
といっても、何を相談したらいいか分からない方がほとんどだと思います。
いつかこんな問合せをいただきました、という事例もご紹介したいと思いますが、なかなかいただける問合せに答えているだけで、結構な時間を使ってしまい、それもできません。私がハッキリ言えるのは、本当に大して難しい悩みでもなく、純粋にご自身の投資状況に不安があり、その不安と保有している金融商品を私にさらけ出して相談してきていただける方がほとんどです。そう、玄人っぽい質問などいりません。素人がほとんどです。ただの会社員、ただの主婦という方もたくさんいます。どれも全く悪いことでもないですし、恥ずかしがることでもありません。まず相談してください。
それでも何を書いたらいいかわからない・・・という方は、下の『リアルタイム診断』をしてみてください。これは私が作ったシステムで、あなたのご希望を選んでいただければ、それに合う金融商品を自動的に選ぶことができるシステムです。個別相談もある方は、「備考欄」にじゃんじゃん書いてくださいね。。
ツイート
