「個人向け国債」とは?
7月より毎月3年物個人向け国債が募集されるのに際して、「個人向け国債」についておさらいしておきます。
まず通常の「債券」についてはこちらをご一読ください。
そして個人向け国債は、日本特有の債券であり、日本の財務省と野村證券が一緒になって考えた金融商品です。
個人向け国債には今まで2つの種類がありました。
【個人向け国債10年物(変動金利)】
満期が10年で、半年ごとに金利が変動します。金利は「10年利付国債-0.8%」で決まるので、時々で個人向け国債の金利も変動します。しかし実際すでにもう10年以上も短期金利がゼロ金利のため、10年国債もほとんど高くありません。高い時で2.0%程度。低い時で1.6%程度です。つまりここから-0.8%なので、「個人向け国債10年物」の金利はだいたい0.8~1.2%くらいと考えていいです。
解約は1年以降いつでもできますが、中途解約はペナルティとして直近1年分の金利を返さなければいけません。その代わり、中途解約でも満期でもいつでも元本保証です。
元々は将来金利が上がる時のために変動金利にしたのに、すでに誰も金利が上がるとは思えない状況になってしまいました(汗)。
【個人向け国債5年物(固定金利)】
10年物の販売が数年続いて、あまり新規で購入してもらえなくなって、この5年物(固定金利)が出てきました。5年固定のため、最初に決まった金利は5年間絶対に変わりません。
金利は「5年利付国債-0.05%」で決まります。5年固定のため、先程の「個人向け国債10年物」よりは金利が高くなります。
中途解約は2年以降経てばいつでも可能で、これまた元本保証です。しかし中途解約はペナルティとして直近2年分の金利を返さなければいけません。
正直、この「5年物個人向け国債(固定金利)」は最初から人気がありませんでした(笑)。低い金利で5年固定するわけですから、メリットがあるのは国(お金を借りる側)だけですよね。。
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