CTA(Commodity Trading Advisor)とは?

2007年、2008年のサブプライムローン、金融危機の時もスバラシイパフォーマンスを出していたファンドとして、CTA(Commodity Trading Advisor)というヘッジファンドの戦略が有名になりました。日本語訳すると「商品取引顧問」というところでしょうか。

ヘッジファンドについてはこちら

一口にヘッジファンドといっても、色々な種類があります。

・ロング・ショート戦略
・アービトラージ戦略
・レラティブ・バリュー戦略
・イベント・ドリブン戦略
・マーケット・ニュートラル戦略
・グローバル・マクロ戦略
・マネージドフューチャーズ戦略
・CTA(Commodity Trading Adviser)
・ディストレスド債戦略

その他の戦略についてはこちら

そこで今日は個人投資家に人気の高いCTAだけご説明します。

CTAは、シカゴなどに上場している商品先物指数で運用しています。主に金、原油、穀物、金属などのような商品の指数です。指数というのは「日経平均株価」のようにインデックスとなっているものです。つまり現物は扱わず、ただ数字だけで売買するのです。

そして上場指数が日経平均やNYダウ、その他為替や債券の指数までできたことで、CTAの投資対象の幅が広くなりました。

何を売買するかは、すべてコンピューターが決めます。ファンドマネージャー(実際はプログラマー)達は、市場にあるあらゆるデータを更新することと、それが正しく計算されているかをモニタリングし、時には必要に応じてプログラミングを変更することです。これで客観的な売買が行えます。

そして売買の基準となるのは「トレンド」。市場のトレンドを見つけ、時には大きな買いポジション、時には大きな売りポジションを取ること(トレンドフォロー)で、上げ相場でも下げ相場でもどちらでもリターンをあげることができるようになりました。

これがそのチャート。99年から10年間で、CTA(青線)と世界株式インデックス(赤線)では大きく差が出ています。

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