野村、リーマン買収から1年半
野村證券がリーマン買収を決めてから約1年半。私が野村を退社した直後にリーマンショックが起こったので、私もあれから1年半たつことになる。
ただここに来て、元リーマンからそのまま野村に移籍してきた外国人幹部が一斉に退職をしている。2年分のボーナス支払いが完了したタイミングだ。退職した主なメンツは以下の通り。
・サディック・サイード(欧州CEO)
・シガージョルン・ソーケンソン(アジア株式部門ヘッド)
・コリン・バンフィールド(アジア投資銀行部門共同ヘッド)
・トーマス・ジークムント(アジア債券部門ヘッド)
・クリスチャン・マイズナー(欧州投資銀行部門共同ヘッド)
その反面、新しく野村に入る人間もいる。リーマン買収後採用したのは1900人、そのうち約170人が組織の核になる幹部。中には元UBS香港からきたマーク・ウィリアムズというスタープレイヤーもいるそう。
野村が買収したリーマンの部門はマーケッツ部門(債券、株の売買)と投資銀行部門(M&A助言)。そのうちマーケッツ部門は費用以上に収益をあげ、さらに過去最高益の1.8倍を稼いでいる。対して投資銀行部門はまだ費用とトントンとう状態。
私は今後うまくいくとは思っていますが、人材の引き止めをどうするのかというのがポイントになっていくでしょう。
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