インデックス投信 個人向け広がる選択肢

 日経新聞の日曜に「SUNDAY NIKKEI」というコーナーがある。ここは毎回テーマを変えて、私がこのブログの「投資初心者のための入門講座」としてやっているような初心者向けの内容を書いてもらえている。

 今朝のテーマはインデックス投信(ETF)についてである。投資信託よりも手数料的にも運用的にもお得なETFの説明についてはこちらをゆっくりご覧いただくとして、本日は記事の中の重要な情報だけまとめておきます。

ETFとは?

 さて、世界のETF市場で出遅れ感のある日本だが、ここに来て上場数が増えている。直近の上場銘柄は97本もある。日本にないETFは海外の証券会社やPPB(Personal Portfolio Bond)に口座を開けて投資することが主流だったが、最近は日本の証券会社でも売買できるそう。楽天証券119本マネックス証券118本もあるそう。

 では投資信託とETFの費用(コスト)と収益性をもう一度検証してみます。

 まず「費用」。投資信託の年間の信託報酬は平均1.5%。それに対してETFは0.6%が主流。さらにTOPIXや日経平均のETFであれば、0.1~0.2%で済む。もっとわかりやすくするために、あなたの100万円を投資信託とETFそれぞれに投資したとします。その場合、それぞれの10年後の運用残高とかかった費用は・・・

【投資信託】
運用残高:85万9730円
費用合計:14万269円

【ETF(信託報酬:0.1%)】
運用残高:99万45円
費用合計:9955円

今回は100万円で計算しましたが、1000万円であれば0(ゼロ)を増やしてください。投資信託がいかにムダな費用を払っているかがわかります。

 次に「収益性」。投資信託にはインデックス運用とアクティブ運用があり、インデックス運用ならETF。アクティブ運用でインデックス以上の成績を狙うのであれば投資信託を選ぶことになります。

アクティブ運用とインデックス運用についてはこちら

 さてそのアクティブ運用、今まではどんな成績を残しているのでしょうか?アクティブ運用の内、インデックス運用を上回った比率を見てみます。まず08年は33%、09年は66%だそう。1999年まで遡っても4〜7割で推移しているというので、勝率はほぼ半々ということでしょう。

 ここまで読んでいただいて、投資信託に投資するのか、ETFに投資するのかはあなたの判断。私なら、ETFで投資できる銘柄はETF(国内が問わず)、それ以外でどうしても投資したい銘柄があれば(毎月分配型など)投資信託に投資するでしょう。

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