信用取引とは?
信用取引をしようかどうか検討されている方、そのメリット、デメリットについてご説明いたします。
まず信用取引とは、証券会社(厳密には別の機関ですが)からお金を借りて、預けたお金の3倍まで証券投資をすることができることを言います。
例えば、あなたが100万円証券会社の信用口座にお金を置いておいたとします。その時300万円までの買い、売りをできます。
もう一方で存在するのが委託証拠金比率。こちらは会社にもよりますがだいたい30%です。この委託証拠金比率というのは、仮にあなたが200万円取引をしていたとすれば、最低60万円まではキャッシュで置いておいてください、という意味です。
次に追証(追加証拠金)です。追証とは、預けているキャッシュが、今の委託証拠金比率以下になってしまえば、追加で払わなければいけない担保(キャッシュ)のことです。仮にあなたが100万円しか預けていないのに、200万円のトヨタ株を購入したとしましょう。増えれば問題ありません。逆にその価値が150万円に下がってしまった場合、50万円の含み損が出ています。これは担保に預けていた100万円の価値が50万円減って50万円になっていることを示してます。ここで追証が発生します。あなたは200万円の取引をしていましたので、委託証拠金は60万円なくてはいけませんでした。しかし預けているお金の時価が50万円になってしまいましたので、10万円分追加で担保(キャッシュ)を払わなければいけないのです。
さらに信用取引には利子を払わなければいけません。あなたがお金を借りているのですから、当然ですよね。お金を借りるにも2種類あり、6ヶ月もの(6ヶ月以内にかならず決済をしなければいけない)で2.8%前後、無期限のもので3.1%前後です(今現在)。ちなみに空売りは期限関係なく1.2%前後です。
最後にメリット、デメリットです。
【メリット】
・手元の資金の3倍まで投資できるので、レバレッジ効果がある。
・空売りができるようになるので、下げ相場でもリターンをあげることができる。
【デメリット】
・レバレッジが効く分、リスクも増える。
・毎日の価格変動で追証が発生することもあり得るので、放っておくことはできない。
・利子以上のリターンをあげなければいけない。
ご自身の生活スタイル、投資に対する考え方に合っているかどうかをよく考えた上で、信用取引をするべきかどうか考えてください。
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