PER、今期の最低水準に
日本株のPERが30倍近くまで下がってきた。
まずこのわかりづらい名前の「PER(株価収益率)」とは、「その企業の株価が利益の何倍あるか」を示す数字である。式で表すと、
PER=株価÷一株当たり当期純利益
となる。
まぁ、これがわかったところで、その株が割高なのか割安なのか、将来株価が上がるかどうかなんてわからないのだが、あくまで一つの比較基準として使うことができる。
例えば、「新日鉄(5401)」の今日の終値でのPERは13.96倍となっている。これを比較するのに、他のセクター(例えば金融)のPERと比較してもしょうがないので、同じ製鉄の銘柄の「JFE(5411)と比較すると、JFEのPERは9.79倍なので、新日鉄よりJFEの方が株価が割安だと言える(割安ということは「将来株価が上がる余地がある」ということ)。
しかしSONY(8729)や野村證券(8604)のように、そもそも利益が出ていない企業に関しては、PER自体出せない。
この日本株全体のPERがやっと30倍くらいになって、割高感が薄れてきたという。そもそも日本の株価は高かっただろうか?おそらく皆さん、「いや、ずっと下がっていたろ」と思うと思います。そう、株が高くなったのではなく、利益が一気に出なくなってしまって、利益に対して相対的に株価が高くなってしまっていたのだ。
これを世界と比べると、世界平均は20倍もないそうなので、単純にPERから比較したら、日本に投資するのではなく、世界に投資した方がいいということである。
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