豪ドルでの運用先(債券、MMF、外貨預金、ファンド、FX)
今も昔も高金利通貨と言えば豪ドル(オーストラリアのドル)。オーストラリアは先進国の中では今や一番金利の高い国です。以前はNZが一番高かったのですが、金融危機で金利が下がって、逆転してしまいました。。
それでは豪ドルで運用するときにどのような選択肢があるでしょうか?主に次の3つです。
【豪ドル債(債券)】
まずこちらを見てください。
今大和証券で募集している豪ドル債パンフの一部です。どこでも同じような外債は扱ってますから、大和である必要は有りませんよ。今口座があるところの豪ドル債でいいです。条件は比べるほど変わりませんから。
では上から順番にいきましょう。
「スウェーデン地方金融公社」というところが発行体です。この債券を出す母体。あなたがお金を貸すとしたら、そのお金の借主ですね。まあ大体格付けはAAAです。豪ドルと言ってもオーストラリアの会社や国が発行するとは限りませんからね(注)。
そしてその真下に「2012年2月23日満期」とあるので、期間はたったの2年。短いですね。
その下「仮条件」とあるので、まだ金利が正式に決まっていません。実際決まるのはもうすぐですが、この「4.40%±0.50%(3.90%~4.9%)」という金利に必ず収まります。おそらく4.4%に近い数字だと思っていいです。
次に条件が書かれています。「売出価格」は100%なので、満期に100%で返ってくる債券を100%の値段で買う、ということ。新発の社債はすべて100%です。これはルール。
「お申込単位」は1000豪ドル単位なので、最低約8万円くらいから買えます。
「売出期間」がこの期間で、「受渡日」までにお金を入金しなければいけません。けど、初めての取引であれば、「売出期間中」しかも早めにお金を入れておかないと、証券会社に募集枠を用意してもらえません。証券会社も「お金を入れてもらえないかもしれない」というリスクが出てきてしまいますからね。
「利払日」は年2回とあります。最近は年6回というのも出てきました。あと途中売却しても、この金利は経過日数分はもらえますからね。
債券でメリットは、その期間置いておくのであれば金利が高いこと。デメリットは途中解約すると、元本を割っているかもしれないことです。中途の債券単価の決まり方は・・・これは最もややこしい計算になりますので、控えますね(笑)。
【豪ドルMMF】
次に豪ドルMMF。豪ドル債に比べるとあまり聞かない名前だと思います。なぜなら証券会社にメリットが薄いので、証券会社からは勧められないからです。証券会社にメリットが薄いということは、誰にメリットがあるのでしょう?そう、あなたです。私は豪ドルMMFを一番勧めます(私はもう証券会社の社員ではないので☆)。
MMF(Money Market Fund)とは簡単に言うと、銀行の預金のようなものです。証券会社は預金を持てないので、MMFという名前にしているだけ。これで十分です。しかし預金は銀行が鞘を抜く、つまり銀行にあなたのお金を大量に持っていかれます。それに比べてMMFは直接金融なので、直接その国の最も短期の金利物に投資しているので、毎日売買できますし、元本も割れません(超短期なので単価がブレない)。つまり債券にあったような、「2年間の間売却したら元本割れしてしまう」というリスクがありません。もちろんその分少しだけ金利が下がります。まあそれでも2年間お金を動かせないよりはいいでしょう。債券だと豪ドルがすごい上がっても利益確定出きないですし、すごく下がって逃げたくても逃げられないわけですから。
【外貨預金】
上記の通り、証券会社でなく、銀行へ行ってしまうと「外貨預金」となる。
さらに銀行は為替手数料が高いですよ。証券会社であれば片道80銭(0.8円)の為替手数料が、平気で3円とか取って来ますからね。しかも銀行員はそのスプレッド(為替で抜いている手数料)をあなたに言う必要もありません。単に「今の豪ドルの買い為替(レート)は92.3円/豪ドルですからね。」と言われます。けどその時、新聞やYahooマーケットに出ている数字は「89.3円/豪ドル」ですから、その差が銀行の儲けですよ。気をつけてください。。
【ファンド】
豪ドル債だけに投資したいのであれば、ファンドは必要ないでしょう。他の国の債券や通貨も一緒に分散投資したいのであれば、その時ファンドも考えましょう。
【FX】
FXはリスクが高いのでやめておきましょう。あなたがギャンブラーならしてください。
ということで、私のおススメは「豪ドルMMF」でした。証券会社はネット証券でいいですよ。家で24時間365日取引出きますから。
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