【HSBC香港など海外銀行口座活用】日本人はHSBC香港口座を開設できない?
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーのマハラです。
日本もいよいよ夏の陽気になっているとのことですが、こちら香港も日差しが厳しい毎日が続いています。湿度が低い日は(スコールの日は80〜90%の湿度!)比較的過ごしやすいと思います。
さて、香港で有名な金融機関といえば、間違いなくHSBC香港銀行ですね。
こちらが香港にある本店の実物です。毎晩このようにライトアップされて20時からは光の演出と共に香港の夜景の一翼を担っています。
日本人は「HSBC香港銀行」と呼んでいるこの銀行です。その正式名は「The Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limited(香港上海滙豐銀行有限公司)」で、イギリスのHSBCホールディングス傘下の銀行で本店が写真の通りこちら香港にあります。
実は歴史的な背景から、HSBC香港は商業銀行にも関わらず「香港ドルを発行」している銀行の1行です。(他には、Standard Chartered Bank(渣打銀行)、Bank of China (Hong Kong) 中國銀行(香港)有限公司が発行しています。)これはまた改めて情報をお伝えします。
日本人が「なぜわざわざHSBC香港などの海外口座を開設するのか?」という1つの疑問があると思いますが、
主には、
1.)香港や深セン在住の為、現地での銀行が必要(主に海外赴任の方々)
2.)ビジネスや旅行で世界中を飛び回るので、グローバルな金融サービスを受けるため
3.)日本の大手金融機関(三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行など)使い勝手やサービスが悪いため
4.)日本の国家財政悪化への懸念のため(自身の資産と国家を分けて考える)
5.)オフショア投資(世界中の金融商品へのアプローチ)への拠点とする銀行として活用するため
など、様々な理由を元にHSBC口座を開設しています。
中には「ただ何となく・・・」という方もいるようですが。
さて、そんなHSBC香港の銀行口座を開設したい日本人投資家が過去には、こぞって香港へ来ていました。直近では以前と比較するとその数は少なくなってきていますが・・。
そして、日本国内の巷には「日本人がHSBC香港口座を出来ない(?)」というような誤った情報が流れています。
確かに開設要件のハードルは上がっているものの「出来なくなった」という事ではなく、この情報は明らかに日本人個人投資家の金融鎖国を助長させるような誤った情報でしかないと言わざるを得ません。香港現地では「なぜそのような誤った情報が流れているのか?」という印象です。
歴史的に見れば、1998年に日本でようやく新改正外為法(対外取引を完全自由化、為銀主義撤廃)が施工されたました。それから僅か16年足らずなので「オフショア(海外)」を知らない日本人投資家にとっては、日本の金融サービスは引き続き金融鎖国(本当の意味でのグローバル競争ではなく、国が国内の金融機関を世界競争から守ることによって個人投資家や日本人には日本ローカル金融サービスのみが届き、世界標準の金融サービスを受けにくい状況)のままだということですね。
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