ロングショート戦略とは? 〜ヘッジファンド
ヘッジファンドの中に色々な戦略があることは以前にも話してきて、すでにマーケットニュートラル戦略とグローバルマクロ戦略、マルチストラテジー戦略、CTA戦略については書いてきました。
今回はヘッジファンドの中でも最もオーソドックスな戦略であるロングショート戦略についてご説明します。
ヘッジファンドとは通常、「ヘッジ」をしているファンドのことを言います。「ヘッジ」とは何かと言うと、要はリスクを抑えるということ。どうやってリスクを抑えるかというと、下げ相場に備えて「空売り」をしておくことで運用で資産が上下にブレるリスクを抑えるのです。
そして「ロングショート戦略」とは要はその「空売り(ショート)」と「買い(ロング)」を両方取り入れて行っていく戦略のことを全般に指します。だからオーソドックスなのです。
この戦略の目指すところも他のヘッジファンドと同様に絶対収益とリスク(上下のブレ)を抑えることです。つまりリスクを抑えながらも、毎年一定の安定した収益(10%以上)を出すことが目標となります。相場が悪かったら利益が出せないではないか?と思われるかもしれませんが、相場が悪ければ「空売り」をすればいいだけなので、相場が良いか悪いかは関係ありません。だから「絶対収益」なのです。
また「ロングショート戦略」の特徴として、比較的ロング(買い)を多く持つことが多いです。投資対象資産は世界中の株です。先進国(日本、アメリカ、欧州など)と新興国(ブラジル、インドネシア、インドなど)も投資対象となります。要は株に投資はしたいけれど、上げ相場がずっと続くわけでもないし、買ってすぐ下がるかもしれないので、「ロング」と「ショート」両方のポジションを持っておこう、ということですね。
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