元本確保型ファンドとは?
オフショアには元本確保型ファンドというものがあります(たまに三菱UFJ証券でも販売しています)。本日はその「元本確保型」について説明をしようと思います。
まず「元本確保型」なので「元本保証」とは全く違うことをご理解ください。
「元本確保型」とは、満期時に最低でも最初に投資した元本が確保されるように運用しているファンドです。
それに対して「元本保証」とは、運用期間中のいつ解約をしても元本は保証されていることを言います。
大きく違うのがわかりますよね?
後者の「元本保証」をするには当然以下の2つのことが必要となります。
・流動性を確保した運用
・リスクを取らない運用
結果、銀行の預貯金、定期預金のような形の商品にしかならず、金利は極めて低い状態になります。
次に「元本確保型ファンド」。
どうやって満期時に元本を確保するかというと、全体の60%程度をリスクの低い安定した金利収入の見込める米国債券や豪州債券など(募集通貨によって異なる)で運用しているからです。そして残りの40%部分にレバレッジをかけて膨らませて積極運用することで、元本以上のリターンが出るよう運用をします。ただこの積極運用部分がたとえゼロになったとしても、満期時には元本は確保されているという安心感があるのがこのファンドのいいところですね。
こちらのグラフをご覧ください。イメージはこんな感じです。
ただ元本確保スキームを組むには、募集をしてその後クローズ(追加募集停止)する必要があります。途中から参加されても元本確保しようがないからですね。ということで、年に数回募集されるということで、いつでも参加できるわけではありません。ただし解約は毎月いつでもでき、流動性がないわけではないのでご安心ください。
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