窓埋めを狙った中期投資 | 【公式】資産運用相談ホームページ
日銀は4月28日に開いた金融政策決定会合において、現状の金融政策の維持を決定しました。
このニュースを受け、午前中は堅調な動きを見せていた株式市場ですが、午後の取引開始と同時に急落しました。最終的には終値で16,666.05円、前日比-624.44で取引を終了しました。
これにより、市場では4月の半ばに開けた窓が意識されるようになっています。
「窓を埋める」株式のニュースなどで、この言葉を耳にした事がある人も多いでしょう。
基本的には、開いた窓は閉まるものと考えられています。ただ、そう考えていても、その窓がいつ閉まるのかは誰にも分かりません。相場は時に行き過ぎた動きをします。市場が冷静になった時に、果たして本当にそれほどの動きをする必要があったのかを改めて判断します。
その結果、値が戻り始めます。窓が埋まっていく様子を見ている人は窓を意識したトレードを行ないます。参加していなくても、多くの投資家は窓の存在を気にしているものです。
デクセリアルズ(4980)も28日に大きく窓を開けました。17年3月期の2期連続減収、2桁減益予想を嫌気されたようです。結果、前日比で-141円(-13.57%)と大きく下がりました。しかし、過去にもこれ以上に大きな窓を開けた企業も存在します。その中の多くの企業が最終的には窓を埋めました。
ただ、窓を埋めるまでに時間がかかってしまった企業も多いです。もしも、時間と資金にある程度余裕があるならば、この窓埋めを狙ってみるのも一つの選択肢になりえると思いませんか?
もちろん、窓を開けた銘柄全てを狙っていくという方法は賢明なやり方とは言えません。企業の業績推移はもちろん、業界を取り巻く環境、企業の財務状況など総合的な材料を基にした判断が必要になります。しかし、それらを総合的に勘案した結果であれば投資スタイルとしては比較的リスクを抑えられるはずです。
先程のデクセリアルズを調べてみると、財務状態も悪いものではありません。また、自己資本比率も63.5%と高いものとなっています。配当が出るのかは未定ですが、前回と同じ場合だと予想配当利回りは6.68%となっています。
窓を開ける原因となったニュースとこれらの情報を並べた時に本当に窓を開ける程の原因なのかを考え直して、少しぐらいの時間がかかる事を覚悟したならば窓埋めを狙っていくのも一つの手法です。
朝倉大吾
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