セルインメイはただの迷信なのか? | 【公式】資産運用相談ホームページ
相場の世界では、数々の格言が存在します。
その中の一つに「セルインメイ」というものがあります。日本語で言うと「5月に株を売れ」です。
何故5月に売れなのでしょうか。その原因は5月以降、しばらく株価が上がる見込みがないからだとされています。
上がる見込みがないとされている理由としては、ヘッジファンドの決算が5月に集中しているという事のようです。
しかし、その因果関係はハッキリとしていません。 それにも関わらず、毎年5月になると市場から「セルインメイ」という言葉がどこからともなく聞こえてきます。古くから言われ続けている言葉なので、市場参加者にとって無視出来ないものとなっているのでしょう。
・3年間のデータを見てみる 実際、言われているほど5月からの相場は弱いのでしょうか?
直近3年の5月から夏にかけての相場を見てみます。
各月の高値と安値を抽出して、実際の日経の動きを見てみましょう。
2013年
5月 高値15,942.60 安値13,555.66
6月 高値 13,724.44 安値 12,415.85
7月 高値 14,953.29 安値 13,562.70
8月 高値 14,466.16 安値 13,188.14
2014年
5月 高値14,744.16 安値13,964.43
6月 高値 15,442.67 安値 14,777.51
7月 高値 15,759.66 安値 15,101.49.
8月 高値 15,628.78 安値 14,753.84
2015年
5月 高値20,655.33 安値19,257.85
6月 高値 20,952.71 安値 19,990.55
7月 高値 20,850.00 安値 19,115.20
8月 高値 20,946.93 安値 17,714.30
このようになっています。言われているほど、5月からの相場が下落している様子は見えません。
では、何故今でも5月になるとセルインメイという言葉を聞く事が多いのでしょうか?

(出典:Yahoo Finance)
・無視出来ない連休の存在
理由の一つとして考えられるのは、連休の存在です。GWなどの大型連休中に株を持ち越すというのは、ある意味リスキーな行為と言えます。何か市場を動かすようなニュースが発表されても、すぐに売買を行うことが出来ないからです。
その為、連休前になると保有している株を売却する動きが増えます。また、連休前後などは相場が閑散としている場合も多くなります。その為、全体的に弱い相場に感じられる事が増えるのでしょう。
同時に、ヘッジファンドの決算が5月に集中しているため、それらの手仕舞い売りもあります。当然、手仕舞いされる中には日本株も含まれています。海外投資家が好む銘柄は、日経平均に組み込まれているものが多いので、実際に市場に与える影響も小さなものではありません。それらの行動が予測されるため、市場関係者は5月になるとその言葉に悩まされるのでしょう。
だからといって、5月になる前に株を売却して市場を見守るだけというのは賢い選択とは言えません。5月になり、意味もなく相場が弱気になっているように見えている時こそチャンスなのです。
一時的な売りに狼狽えるのではなく、その値下がりをしっかりと狙っていくためにも、日々の値動きの観察が必要になってくるのです。
(カバー写真:Bloomberg)
朝倉大吾
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