出遅れ株はPBRを利用して探す | 【公式】資産運用相談ホームページ
アベノミクスにより、日本の株式市場は驚くようなスピードで値を上げていきました。日本を長年苦しめてきたデフレを克服できたとまでは言えませんが、株式市場だけを見れば、とりあえずの成果があったといえるでしょう。
この上昇に乗り遅れた人も大勢いるはずです。これ程のスピードで上昇している市場を見ていると、なかなか途中から買っていくという事は心理的に難しいですよね。しかし、諦めてしまっては何も変わりません。
市場が落ち着き始めたこの時期だからこそ、時間をかけて銘柄を選定する時期なのです。
PBR(株価純資産倍率)を基準に銘柄選定を行なっている人も多いと思います。
PBRとは、会社の純資産を1株当たり株主資本で割ったもの。簡潔に言えば、会社がその時点で解散した場合に、株主に戻ってくるお金がいくらかを知るための数字です。
PBRが1倍なら、その会社が保有している資産価値と株価が同じである事を意味しています。そうすると、1倍以下の銘柄は割安だという事がわかります。会社の資産に対して株価の割合がいくらなのかという数字なので、急激に大きく変動する事がありません。その為、投資の際に割安かどうかを判断する際の目安としては、とても便利なものとなっています。
石油資源開発(1662)という銘柄があります。
4月28日時点でPBRは0.33倍となっております。石油関連という事で、原油価格の下落による業績悪化がネガティブ材料とされているようですが、0.33倍というPBRはかなり割安だといえます。当然、PBRだけで判断するのは危険な行為ですが、財務状況や自己資本比率を調べる事によって、リスクを抑える事が可能となります。
<石油資源開発(1662)株価推移>
割安株を探す際に便利なPBRですが、一つ注意しなければいけないポイントがあります。
それは、PBRと実質PBRには大きな違いがある場合があるという事です。
PBRはあくまで、簿価で算出したものとなっています。その為、時価で計算してみた場合と数字に違いが出てきてしまうのです。PBRは必ずしも会社の状況を明確に数字で表しているという事ではありません。その点には注意が必要となってくるでしょう。
株価の上昇が一巡した後、次に参加者が探すのが割安で放置されている株です。人気株や日経に組み込まれている株の上昇は、ひとまず一服といった感じですが、相場では日々新たな割安株を探している参加者で溢れています。
そういった際にPBRを基準に銘柄を探してみると思わぬ掘り出し物を見つけられるかもしれません。
朝倉大吾
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