中国の日本国債買い増加

中国の日本国債買いが増えている。

今年の上半期だけで1兆7326億円。これは過去最高だった2005年の年間買越額の2.9倍もの規模。

さて、2009年までずっと売り越しだった中国がどうしていまさら日本国債を買いに来たのだろう?

外貨準備の一環である。

中国は元という通貨の価値が急激に上がらないよう、常に元を売って他国通貨を購入している。今までは全体の70%が米ドル。つまり米国債を購入してきたのだが、昨年からユーロなどその他の通貨の比率を高くしようという動きがあった。

しかし今年のユーロ危機によって、ユーロへの信用も低下してきたため、ここにきて日本国債というところまで手を伸ばし始めた。

といっても中国も日本国債を長期で保有しようとは思っておらず、ほとんどは満期1年以内の短期債券ばかり。あくまで円を買い付けるための対象でしかない。

人民元に自由に投資できない日本の個人投資家にはままり関係のない話でもあるが、日本の借金を担ってもらっているということである。GDP総額ではないが、いつの間にか立場が逆転してしまったものである(笑)。

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