日本株型ヘッジファンド、ピーク時の3分の1
ヘッジファンドというとオフショアにあり、世界中の株や債券、為替、不動産、コモディティなどを投資対象としているイメージがあると思うが、実は日本株に投資しているヘッジファンドもある。つまり日本で立ち上げられたヘッジファンドだ。
日本株を投資対象とすること自体、非効率にも思えるのだが、世界への資産分散の一つに日本株が存在するのも事実。では今までの日本株型ヘッジファンドの成績はどうだろうか?
こちらのグラフは1999年からの日本株型のヘッジファンドと日経平均を比べたチャートである。
つまり「売り」から入れる分、日経平均よりは全然いい。
しかし2005年をピークに2006年のライブドアショックからは、残高がただただ下がり続けている。ピーク時に390億ドルあった残高は、今や130億ドルとたった3分の1になっている。
清原達郎さんに年俸100億円を支払っていたタワー投資顧問も3000億円あった残高が今は840億円。
運用によって少なくなったのか、日本株への期待が低いのかはわからないが、いずれにせよ資産は激減している。
その他の和製ヘッジファンドの残高は以下のとおり。
ベイビュー・アセットマネジメント(ロングショート) 2000億円
GCIアセットマネジメント(マルチストラテジー) 315億円
ムーンライト・キャピタル(プログラムトレード) 100億円
ミョウジョウ・アセットマネジメント(ロングショート) 25億円
ユナイテッド・マネージャーズ・ジャパン(ロングショート) 120億円
エピック・パートナーズ・インベストメンツ(マーケットニュートラル) 547億円
スタッツ・インベストメント・マネジメント(ロングショート) 100億円
フィノウェイブ・インベストメンツ(ロングショート) 250億円
ビスタマックス・ファンド・アドバイザーズ(ロングショート) 30億円
アリシオン・キャピタル・マネジメント(ロングショート/マルチストラテジー) 42億円
ラウンドロック・キャピタルアドバイザーズ(マルチストラテジー) 15億円
ちなみにファンドを組成する場合、アドミニストレーター(管理)、監査、弁護士、ファンドマネージャーなどもろもろの経費を考えると、最低でも30億円くらいないとペイしません。
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