米金融規制法成立
アメリカでリーマンショック後2年かけて作っていた法案が決まりました。
今回の法律はアメリカでも80年ぶりの改正になるので、相当に大掛かりなもの。今まで自由化路線を突き進み、レバレッジによって急激に発展してきたアメリカに、戦後最大の転機となる法案となる。
今回の法案の主旨は、いきすぎていた銀行のリスクの伴う投資を抑制するためのものであり、基本的には個人投資家に影響はありません。
今まで買い手だった銀行が投資しないとなると、株価は下がるのではないか?と思われるかもしれませんが、同時に売り手でもあったので、どちらかというと、市場参加者が少し減ることで、市場のボラティリティ(上下のブレ)が落ち着くというところでしょう。中長期投資主体でしている本来の個人投資家(デイトレーダー、FXトレーダーを除く)にとってはいいことですね。。
法案の内容は主に以下のとおり。
1)銀行によるリスクの高い投資を大幅に制限
2)銀行本体に寄るリスクの高いデリバティブを禁止
3)公的資金での金融機関の救済をやめ、円滑に破綻処理する
4)FRBが大手金融機関の監督を一元的に担当
5)金融システムの安定性を監視する評議会を設置
6)一定規模以上のヘッジファンドは米証券取引委員会に登録義務付け
7)金融取引の消費者保護を強化
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