PIIGS債券、1.4兆円売り越し
PIIGS(ポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシャ、スペイン)の債券が、日本の国内投資家に1.4兆円売り越された(1〜5月)。
これは当然ギリシャ発端で、財政難が露呈されたため、リスク回避の動きである。
昨日の『ノムラ・オールインワン・ファンド』の時にもご説明しましたが、やはり今の変動の激しい相場では、迅速に反応して対処することが必要になります。
しかし通常の投資信託はヘッジファンドでない限り、勝手に当初決めた以上の運用をすることはできません。
投資信託はある意味、ファンドマネージャーにおまかせで運用してもらっているところもありますが、最初に決めた通りの運用をしなければ「嘘つき」になるからです。当然、そんなことになれば訴訟問題になります。まぁ、上昇している時は誰も文句を言いませんが(笑)。問題なのは下がった時に、その運用の仕方が、当初言っていたとおり運用していて損失していれば、それはそのファンドを選んだ投資家の自己責任になりますが、約束とまったく違う運用をしていれば、それはファンド会社の過失になります。
個人投資家はそこまで理解した上で、今の投資信託に投資していていいのかを判断してください。判断するには、「担当者に勧められたから」と言って言い訳せず、自分で勉強してダメだと判断した時は、証券会社の担当者がなんと言おうと売却してください。売却してそのままキャッシュで保有するのも、投資においては絶対に必要なことです。
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