世界各国の外貨準備高

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2009年10月時点での世界各国の外貨準備高です。

1)中国 2兆3762億ドル
2)日本 1兆457億ドル
3)ロシア 4204億ドル
4)サウジアラビア 3988億ドル
5)台湾 3464億ドル
6)ユーロ圏 3106億ドル
7)インド 2776億ドル
8)韓国 2675億ドル
9)香港 2431億ドル
10)ブラジル 2330億ドル

どうして外貨準備高が必要なのかをおさらいすると、為替介入の際に必要となる。

例えば円/ドルであれば、不当に円高が進行しすぎたとしよう。円高になると国内輸出企業は利益が圧迫され困ってしまうので、政府が為替介入をすることになる。

その際、円を売ることで、円を安くしなければいけないので、中央銀行は円を売ってドルを買うという行動を起こす。つまりは米国資産の中で最も安全だと言われる米国債を購入するのである。

中国に例えてもわかりやすい。元は現状固定相場制ではないにせよ、中国当局に厳しく管理されている。放っておけば元高・ドル安になるのはわかりきっているので、常に「元売り・ドル買い」をして元安を導いている。その結果が上記外貨準備高である。中国はずば抜けてたくさんの外貨準備高を持っている。

またこの外貨準備高は、その国の通貨の大暴落の時には、自国通貨買いとしても使える。

例えば、日本が借金を返せないということで、デフォルトを起こしたとする。日本の信用がなくなるとともに、円という通貨の信用もなくなるので、円が暴落することになる。その際、上記の通り、1兆457億ドルという外貨準備高があれば、その外貨で日本円買いをすることで、円の暴落をある程度防ぐことができる。

この外貨準備高がなかったことで、大変だったのがアジア通貨危機でのタイや韓国。ジョージ・ソロスなどのヘッジファンドのタイバーツ売りから始まったのだが、タイ政府は外貨準備高が十分になかったので、バーツ下落を止めることができまかった。

ということで、余裕がある時に、少しずつ外貨を蓄えておくことがとても大事なのである。

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