ギリシャ、ポルトガル、スペインの国外債務220兆円?

ギリシャ、ポルトガル、スペインの国外にある債務が220兆円にも及ぶという試算が出た。

今回の調査は英RBSが調べもので、ヒポ・レアル・エステート(独)、BNPパリバ(仏)、ING(蘭)などの大手金融機関だけの調査。中小を合わせるともっと大きな数字となる。

これは前回の金融危機と同様に、信用収縮という形で世界に波及する恐れがある。

日本人にとっては、金融危機はアメリカで起こったことなので、あまり実感がないと思うが、日本の不動産バブルを例に挙げた方がわかりやすいかもしれない。

不動産バブルは不動産が上がると見込んで企業へ貸出をしていたのだが、結局バブルが弾けて不動産価格が大幅に下落すると、回収できない不良債権となった。

同時に担保価値の下がった債務者(借り側)も収益悪化と担保価値の提供で、悪循環。一気にデフレと不況に陥った。

今回のギリシャ国債の話に戻すと、ギリシャ国債=不動産担保、欧州大手金融機関=日本の都銀&地銀と考えるとわかりやすい。

しかし不動産は価格が下がったとしても一応売れば借金は返せる。しかし国債は破綻(デフォルト)が起こったとしても、どっかに売りつけることができない。つまり完全に流動性のない不良債権と化す。

そのため今EU、IMFを中心に、必死に財務健全化の対策を数年がかりで行おうとしている。

さて世界で最もGDPに対する負債の割合が高い日本。そう、あなたが今住んでいる日本。

この国はその財務健全化を図ろうとしているのか?いや、してない。しようとした総理大臣は、小泉純一郎を除いてこぞってなにもせず退陣。むしろ借金を増やしているだけである。

では今後の総理大臣が変えていくのか?将来のことは誰にもわからないが、変えられると思っているとすれば、相当な楽観論者だ。

日本の場合、国の借金は国民が背負っているので、国民が一斉に預金を引き出さない限り日本は潰れない、と言う方もたまにいるが、じゃあこぞって預金を引き出さないと思うのか?

以前のオイルショックのような形で、信用不安が起これば、預金引出しなど一気に起こる。先に引き出した者だけが自分のお金を確保でき、遅れた者は自分のお金であって自分のものでなくなる(預金封鎖)のだから、こんなわかりやすいゲームはない。誰だってただ急いで勝者になろうとする。

預金封鎖についてはこちら

だから海外に資金を置いておくだけでいいんですよ。あ、もちろんギリシャ国債を買ってください、という話ではありません(笑)。

海外のオフショアという財務健全な国の、HSBCのような財務健全な銀行の口座に置いておくだけです。円で置いておけば為替リスクもありません。リスク〇(ゼロ)で日本というリスクを回避できるのです。

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