ユーロ圏続く試練 ギリシャ支援、市場なお不安感
GWでしばらく東京を離れているうちに、世の中がずいぶん動き出しました。思えば、以前野村證券を辞めた次の日にリーマンショックが起こり、アメリカバックパックの旅を決めていた私は、金融危機でアメリカの地銀がどんどん潰れて行くところを、アメリカ本土で見ていたものでした。今回も休みの間にギリシャ危機です。
すでに株安、ユーロ安(対円に対しては全面安)、コモディティ高というのが続いていますが、まだどこで歯止めがかかるのかわからない状態。むしろ今後、どこに飛び火するかわからないので、不安はつのるばかりでしょう。
この記事に過去の通貨暴落の事例が出ています。ここ20年だけでイギリス、メキシコ、アジア、ロシア、ブラジルとどこの地域でも起こっています。
当然考えるのは次はどこか?ということ。ポルトガル?スペイン?いやいや、あなたが住んでいる日本も有力候補です。こういった国はどうやって借金を返すのでしょうか?手っ取り早いのが貨幣価値を下げること。そう、ハイパーインフレを起こすことです。放っておいても世界的にはコモディティ(資源)価格は上がっているのですが、それを国内で起こすのです。以前のオイルショックと同じようなものです。人がスーパーに並び、通貨(円)不安から現金を物に換えてしまいたいので大量に買いだめをするようになります。物が売れれば小売店も用意に値上げをできますので、300%というような値上げをできます。300円のものが900円、20万円の液晶TVであれば60万円です。逆に言うと、物価が300%上がれば、貨幣の価値は1/3になったと同じ。国の借金も1/3です。あなたはどこまで日本を信じられるでしょうか?
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