09年度投信ランキング 外国株式型、ロシアが好調
2009年度の投信ランキングです。対象は残高100億円以上。そのうち外国株投信は135本あり、その全てが1年前よりも上昇し、平均上昇率は64.8%だったそう。2倍以上になった投信も17本あった。
きっとこういう記事を見ると個人投資家は「買っておけばよかった!」「どのファンド(銘柄)がいいのか!?」などと考えるかと思うが、それも間違い。ポイントはロシアの指数です。ロシアではRTS指数が代表的(日本でいう日経平均のようなもの)が有名ですが、同時期2.28倍になっている。「ん?」と思った方はだいぶ投資レベルが高くなってきました(笑)。そう、平均でこれだけ上がっているにも関わらず、先程のファンドの平均はたったの64.8%である。インデックス(指数)以下の運用をするというのはどうしたらできるのであろう?答えは簡単。
1)ファンドマネージャーなどの余計なコストが高いから
2)ファンドマネージャーが余計な(要はヘタクソな)運用をしているから
いつも同じことを言っていると言われるかもしれないが、だからETFの方が断然いいのである。もう一つ言っておくと、RTS以上の運用をしたのは、ここに出ている上位銘柄の内たったの3銘柄(上位3ファンド)。しかしそれでも2.51倍、2.41倍、2.35倍なので、RTSの2.28倍とそんな大差ない。その恩恵を被っているのは、たったの500億円程度の残高保有者のみである(1年前はまだ上昇する前なので、本当はその半分250円億以下だろう)。
ちなみにロシアの国内ETFなら大証に上場しているNEXT FUNDS ロシア株式指数・RTS連動型上場投信(RTS連動型投信)がちょうどそれに当たります。あとは海外ETFですね。
今回はたまたま記事からロシアの話を例に挙げたが、構造上、どのファンドも同じである(除くヘッジファンド)。これが「プロ」と呼ばれている金融マンの実態。ほとんどがごまかしながら販売手数料と信託報酬を稼いでいくのが仕事なのである。
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