ヘッジファンド 高レバレッジ投資 退潮

 ヘッジファンドで一時期主流だった「高レバレッジ」が最近は少なくなっているそうです。

 まず「レバレッジ」とは「てこ」を表していて、一定金額を担保に銀行などから多額の資を借りて、投資金額を増やして投資することを示しています。わかりやすいのが、日本株の信用取引やFXでしょうか。例えばレバレッジ3倍(日本株)であれば、100万円のお金を証券会社の口座に入れておけば、合計300万円までの取引ができます。メリットとデメリットを挙げると、

メリット
資産形成への近道になる

デメリット
投資先の価値が下がった時にも3倍の損失となる(3倍の投資をしていた場合)。また担保の価値も同様に下がるので、レバレッジの助言枠ギリギリで取引をしていた場合、「追証」という追加証拠金を入れなければいけない。要は高リスク。

 ヘッジファンドは当然世界で最もプロの投資家のため、レバレッジのような手法はいくらでも使うのが主流。しかし、プロでも行き過ぎはよくないということを金融危機で学び、減らしているのが一つ。もう一つは、貸し側の銀行がそういったリスク商品に対してお金を貸すことを回避しだしたのである(そもそも貸し手の銀行時代が政府からお金を借りている状態)。

 しかしながら、記事によるとヘッジファンドへの資産流入は増えているそう。2010年の見通しで、2200億ドル(約20兆円)の資産流入が見込まれている。それもこれも運用成績が圧倒的にいいから。09年の運用成績で平均19%と、平年通りの好調さを取り戻した格好である。

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