アブダビ投資庁 投資戦略などの一部 初の情報開示
SWF(ソブリン・ウェルス・ファンド)の代表格であるアブダビ投資庁が運用報告書を一部開示した。
まずアブダビ投資庁の話を先にしておくと、アブダビはドバイと並び、アラブ首長国連邦のうちの一つであり、第2次大戦までは貧しい国だったのだが、1958年に石油の存在が発見されると、そこから瞬く間にリッチになった(同時に戦争も起きたが)。そしてそこでじゃぶじゃぶ出てきた資金を元に、運用することを考え出した。現在の投資残高はなんと約45兆円。
そして今の運用ポートフォリオは
先進国株式:35~45%
新興国株式:10~20%
新興国債券:10~20%
不動産:5~10%
ヘッジファンド:5~10%
地域別で見ると、
北米:35~50%
アジア・新興国:25~45%
欧州:25~35%
ということ。新興国の国だけあって、やはり先進国資産に比重を置いていることがわかる。さらに私がオフショア投資でご紹介しているようなヘッジファンドも5~10%は少なくとも持っている。
過去20年間の年平均利回りが6.5%とのこと。ちなみに複利運用で計算すると、運用だけで20年前から3.5倍になっている。
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