BRICs投信に2兆円 09年度資金流入 公募投信の5割に
資金流入の5割がBRICs関連の投信にいっているそう。
株式では中国、インド、ブラジル。債券では高金利のブラジルレアルということで、人気があるのは当然だと思っていたら、2009年4月〜2010年2月の間で、5割も入っていたという。「流行物」は正直、バブルの懸念があるので、あまり好きではないのだが、成長力があることも将来性があることも共に裏付けされているし、ブラジルレアルが資源国で高金利だというのも事実。人気が出てもしょうがないと思う。
ここの記事で信託報酬も高いとされている。「信託報酬」とは、運用の際にかかる費用を年間投資家から自動的に徴収し「運用コスト」のことである。真ん中の折れ線グラフの通り、年々増加している。というのも今回の記事の通り、新興国まわりのファンドが多くなってきていて、情報の収集に費用がかかる。ファンド運用は情報がすべてと言ってもいいので、ここの費用が増えていくのはある意味しょうがないと思う。反面、どうしても余計なコストを払いたくないという投資家もいる。そういう方はETFに投資するといい。ETFであれば、インデックス(日経平均のようなもの)の値動きをそのまま反映されるので、ファンドマネージャーにヘマされて下がる心配もない。しかし、「毎月分配型」や「通貨選択型」など、ETFでは投資できないものがファンドで投資できるのも事実。要は費用を払っても、それだけの収益が見込めるのであれば、まだまだファンドを使う妙味もあると思う。
また知らない方も多いと思うが、「信託報酬」を引かれた数字が、「運用報告書(レポート)」として出されている。証券会社のパンフで出ている数字は、すべてこの「信託報酬」を引いた後の数字だ。ということは、そのパンフに出ている数字で満足できるなら、ファンドに投資しても十分にいいということ。
余談ではあるが、この記事の最後に出ている21世紀アセットマネジメントの代表の清水さんにもお会いしたことがある。野村のOBというご縁だったのだが、まだご活躍とのこと。懐かしいものである。
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