ETF市場 日本出遅れ

 前回のブログでETFをご説明しましたが、そのETFが日本だけ出遅れているという。

 今日から新規に上場したMSCIエマージングMSCIコクサイ。米指数で有名な「MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インデックス)が日本のETFでも上場したということで、注目されている。また今回のこの2銘柄で、新興国の株全体と、先進国の株価指数(けど何故か名前は「KOKUSAI」)にETFからでも投資できるようになった。

 ただ肝心の資産がETFには集まらない。過去2年間でETFの銘柄数は4倍(83本)になったが、資産残高は4割減となっている。もちろん運用で下がって、資産残高が下がっているというのもあるが、世界では同期間ずっと増え続けている。ちなみに世界全体のETF残高は約100兆円日本はたったの2兆3000億円である。

 ではなぜ日本だけETFが浸透しないのか?それはおそらくETF自体は宣伝しないから、だと思う。資本主義なのでしょうがないのだが、日本は特にマスコミや広告宣伝に影響される。つまり広告宣伝されなければ購買まで至らないのである。普通に考えて、広告宣伝をすればするほど、その商品における余計なコストがかかる。当然それだけ商品の価格が上がるか、投資信託のように信託報酬や販売手数料が高くなる。つまり「投資信託」と世間で言われているのは、現実には投資信託が資産運用にいいか悪いかとは関係なく、宣伝する証券会社にとっていい商品(たくさん手数料が取れる)だからである。つまり「いろいろなところでたくさんその商品を見る」とか「資産残高がたくさんあって、みんな持っていると聞く」というのは、全くその商品の優劣とは関係ありません。むしろ多くの方が持っているだけたくさんの広告宣伝をしているので、その分費用がかかり、投信自体のパフォーマンスが悪いかもしれません

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