不動産ファンド落日
REITと共に、不動産ファンドも相当厳しいよう。
REITについて以前のブログでもご紹介したが、不動産ファンドというのは、ダ・ヴィンチ・ホールディングスやリサ・パートナーズのような会社のことを示していて、これらは自己資金や投資家からの資金を元に、不動産を直接取得し、売却や賃貸収入によって利益を得ていくファンドである。しかしこれらの不動産ファンドはREITのように上場していないため、誰でも取引できるわけではない。主に大口の投資家向けのファンドである。
しかしこの不動産ファンドも苦境に陥っている。原因は一昨年の金融危機。ちょうどその前2006~2008年にかけて、この記事に出ているような1物件1000億円を超えるような大型案件を取得したが、現状ではその売却先が当然のように見つからない。また購入資金の7~9割を銀行から借りていたという「高レバレッジ」型だったため、今がなお厳しい。
厳しいのは融資していた銀行も同じで、今なお損失が表面化するのが怖くて、物件を出し渋っているとも言う。それらが表面化されるのは、以前の竹中平蔵さんが大臣を勤めた時のように、思い切った情報開示を義務付ける時まで先延ばしになるのか・・・。となると今はまだまだ潜在的に破綻候補先が、資金の工面に躍起になっているというところだろうか。
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