各国中銀「出口戦略」探る
「出口戦略」という言葉がある。おそらく?という方が多いと思いますが、これは「景気刺激策」をした後の「出口戦略」ことです。
2008年のリーマンショック以降、世界的に金融危機が起こり、各国金利を大幅に下げてきました。アメリカは当時5.25%あった短期金利を実質0%まで下げましたし、ユーロ圏も中国も皆同様です(日本だけは元々0%だったので、何の対策も取れず、傍観しているだけでした)。
金利を下げる
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企業と個人は安いコストでお金を借りられる(事業資金、不動産資金など)
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お金を借りて消費、設備投資をする
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企業が儲かって景気がよくなる
という風に、金利を下げるということは「景気刺激策」となるのです。
そして今回の「出口戦略」。つまり「いつ金利を上げるか?」とうことです。おそらく皆さんは、べつに金利をあげなくてもいいんじゃないの?と思うと思います。しかしこれは間違い。今の中国を思い浮かべてください。景気を刺激しすぎると、また取止めもなくお金を銀行から借りて、バンバン不動産投資や設備投資をしようとします。それが行き過ぎるとバブルなり、80年代の日本のようになります。
しかし、バブルかどうか?景気がどこまで上向いているのかどうか?を見極めるのは至難の業です。日銀含め、各国中央銀行は、各大都市に支店を設け、地方の景気を調査して、金利を上げていいか?という材料とします。その材料とは、「GDP成長率」「失業率」「住宅ローンの延滞率」などなど様々です。
そして、景気が悪くないうちに金利を上げておかないと、今回の日本のように、将来打つ手がなくなります。次、景気が悪くなった時に、景気を刺激する手がないのです。中央銀行としては、存在意義を問われるところです(今の日本)。
そして金利はどこかで引き上げられます。去年の暮、私はブログにて今年の予測をしています。まだ前向な予測ですが、こういったことを踏まえて予測しています。ご参考までに。。
あ、ちなみに日本はというと、当面は絶対に金利は上げられない、ですから、期待しないでくださいね、、。