金の投資需要宝飾品を逆転
金の投資が宝飾品を上回ったという。
通常、こちらのグラフにある通り、宝飾品の方が、圧倒的に需要が多かった。しかし今日の金融危機により、世界的に信用不安、通貨不安、株も債券も危ない、ということで、金にお金が流れてきていた。そして一気に宝飾品を逆転してしまった。
ここで金が上がる要因をおさらいしておうと思う。
例えばあなたは毎月働き、サラリーをもらい、キャッシュを持っている。そのキャッシュは通常銀行に振り込まれてくるか、財形などで積み立てている、という状況だろう。ここから投資をされている方は、株式や債券、投資信託などにキャッシュを移す。しかしどれもこれもリスクが常に伴うものである。そう、ここでいうリスクとは倒産リスクのことである。
例えば、株式では企業が潰れる倒産リスク、債券であればその国や企業が潰れる倒産リスク、投資信託も株や債券の集合体なので同様の倒産リスクがある。REITも先日ニューシティ・レジデンスが倒産したように、倒産リスクがある。そしてあなたが一番安全だと思っている「銀行預金」、これも倒産リスクがあるのである。当然銀行が潰れたら、あなたの預金は1000万円までしか国によって保障されていない(ペイオフ)。たしかに預貯金は円建てで、為替の「変動リスク」もなく、元本の目減りもしないので安全なように見える。しかし、今回のギリシア危機のように、銀行も十分に倒産リスクがあるのである。
ちなみに2009年、アメリカでは115行の地銀が倒産してます。もうずいぶん前になりますが、北海道拓殖銀行が潰れたのも、記憶に残っているはずです。
危機感を煽りたいわけではありませんが、これが現実です。そしてこの現実に最も敏感な投資家は金へ矛先を向けています。なぜなら、金だけは今なお世界共通のものであり、どこかの国の倒産リスクをはらんでいるわけでもありません。もちろん通貨も関係ありません。
ではどうやって金に投資したらいいのでしょう?選択は3つあります。
・ゴールドバーを買う→田中貴金属工業
・金のETF(上場投信)を買う→金価格連動型上場投資信託(1328)
・金などのヘッジファンドを買う→オフショア投資
(これだけは上げ相場でなくても利益を出すことができます)
といっても現実的な選択は2つ目か3つ目ですよね。。
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