香港で不動産高騰
香港の高級住宅価格が昨年だけで30%も上昇。約400㎡のマンションが50億円の値をつけたという(4000万円/一坪)。香港返還を控えた1997年と同様、明らかにバブルである。
要因となっているのは以下の3つ
1)米欧が行った景気刺激策の結果市場に出てきた資金が、海外の成長の見込めるる市場へ行っている。
2)以前日本でもあったように、今回は「ドルキャリートレード」が行われている。(ドルキャリートレードとは:米国がゼロ金利のため、安い金利で資金を調達できる。ドルで調達した資金を、投資などにまわすことがグローバルに行われる。以前は(今もだが)円がゼロ金利だったため、円キャリートレードというのが注目された。)
3)富裕になった中国からの資金流入。この記事では「高級マンションの買い手の3割が中国人」と説明されている。本来中国人の香港ドル調達は規制があるはずなのだが、裏マーケットで人民元が流れ込んでいるよう。
ではいつまでこのバブルが続くのか?1997年を思い返してみると、バブル崩壊につながったのは海外資金の引き上げ。なんでもそうだが、上がれば利益確定をして資金を引き上げる。つまり上がったものは下がるのである。今後のきっかけとなるのは、米国の利上げだと言われているが、そのタイミングは?私は今年どこかで上げてくると思っているので、香港不動産、新興国株投資もそこが次の引き際になるとおもう。
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