外資の金融投資ブラジルが課税
最近国内証券会社で人気のブラジルレアル債投信。昨年までは10%以上あったブラジルの短期金利も、現在は8.3%。それでも日本のゼロ金利と比べれば投資妙味は大きい物です。あとは為替でしょう。そこで昨晩の日経新聞からこの記事をご紹介します。
『外資の金融投資 ブラジルが課税』ということで、一律2%の課税を10/20からするそうです。これにはレアル高が続いているのを牽制する意味があります。今年年初から対ドルに対してブラジルレアルは約35%も上昇しています。対円はというと約40%も上昇しています。つまり今年1月にブラジルレアル債なりブラジル株などに投資をしていれば、為替だけで40%くらいの利益が発生しているということです。ちなみにボベスパ指数は年初から80%ほど上昇。ブラジル株に投資していれば120%の利益(倍以上)が出ていたということでしょう。
これだけ今年だけで良い条件が揃えば、各証券会社もいい資料を揃えられる物です。こぞって各証券会社が似たようなファンドの設定をしています。
野村證券:
エマージング債券投信
野村新米国ハイイールド債券投信(通貨選択型)- ブラジルレアル建て(毎月分配)
大和証券:
ダイワ・ブラジル・レアル債オープン(毎月分配型/年2回決算型)
日興コーディアル証券:
SMBC・日興ニューワールド債券ファンド
SMBCフレンド証券:
DWS 通貨選択型 エマージング・ソブリン・ボンド・ファンド
ブームになっている時は、まず疑ってかかりましょう。そもそも短期的な値上がりがもくてきではないはずです(そういう方ももちろんいるとは思いますが)。上がった物は下がります。短期的に急上昇した物は、どこかで急反落します。今回の課税がそのきっかけになるのかもしれません。
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