投信市場復調、27%増

 国内投信市場が4〜9月が復調だそうです。左上のグラフを見てもらえればわかりますが、リーマンショックの後大幅に減少した資産残高、資金流入額も共に回復してきました。運用成績の改善が起因となり、安くなったところで買おうという投資家が増えて来たようです。

 しかしまだ依然として一昨年のサブプライムローン問題以前の資金流入額にはほど遠い状態です。やはりあれは投信バブルだったのでしょうか(当時の野村證券の支店長がそう呼んでいたのが思い出されます)。しかし定期的にこのバブルが起こるのが日本の証券市場。以上に高くなった円と安くなった基準単価により、今は明らかに割安状態。投資余力のある方は仕込み場となるでしょう。しかし、忘れてならないのは、金融危機リーマンショック)の教訓。上がった物はいつかは下がるのです。リスクを取り上がるのを期待して投資した物は、高いところで売り抜けねば意味がありません。もしくは弊社が勧めているようなヘッジファンドで、長期的に上下のぶれ(リスク)を抑えながら、長期保有をしていくか、です。

 投資家には色々な好みがあります。まず自身の投資嗜好を理解した上で、どういった割合でアセットアロケーションを組むのかどうかを、よくよく信頼のおけるアドバイザーと検討をしましょう。

 また証券会社は、投信を売って投信を買う回転売買ではなく、常に『貯蓄から投資へ』という名の下に、国民の投資リテラシーを上げ、新たな銀行などに寝ているお金を起こして欲しいものです。それがひいては円安、株高を呼ぶことになると私は信じています。

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