CIC(中国投資有限責任公司)の動向
Wall Street Journal(9月28日アジア版)によるとCIC(中国投資有限責任公司)が次なる投資を決めたそうです。今回の投資先はOaktree Capital Managementで約1000億円。同ファンドはLAに本拠を置き、1995年から運用を開始し、現在の運用資産残高は約6000億円。全米で9位のヘッジファンドになります。
さらにCICは今年だけで5兆円もの資金をヘッジファンドに投資をすることを決めており、その対象先はEton Park Capital Management、ジョン・ポールソン率いるPaulson & Co.などだそうです。過去にもJ. C. Flowers & Co.、Capula Investment Management、イギリス系のWinton Capital、Lansdowne Capital、NY系のOch - Ziff Capital Management、LA系のCanyon Partners、ジェームズ・シモンズ率いるRenaissance Technologies、Citadel Investment、SAC Capital Advisorsなどに投資をして来ているそうです。
中国の国富ファンドは日本にも来ると言われながら、将来性のなさからなのか回避され、このようなプロのヘッジファンドへお金が行っているようです。2008年金融危機の最中、Capula Investment Managementは+9.5%、Winton Capitalは+20.99%という成績を残しているのですから、当然といえば当然です。金融危機やマードフ詐欺事件の後、一時的にヘッジファンドからお金が出て行きましたが、また元のように勝ち組に資金が集まり出しているようです。
ツイート