アフリカ投信、相次ぎ解約停止
エジプトの混乱を受け、日本で募集されてきたアフリカ関連投信が解約停止の状態となっている。
主な解約停止ファンドは以下のとおり。
※カッコ内はエジプトへの投資比率
【野村アセットマネジメント】
アラビアンファンド(20%)
【日興アセットマネジメント】
アフリカ株式ファンド(25%)
【キャピタルアセットマネジメント】
ヒューミント・エジプト株式オープン(100%)
全部で約100億円分の解約停止である。暴動前から見ると一気に23%ほど下落したエジプト市場も、市場再開後にどこまで下げるのかまだまだ不安なところ。投信など機関投資家含め、個人投資家の投げ売りも予想される。
その他、みずほ投信『資源国高金利ソブリンファンド(毎月分配型)』や新光投信の『中東・北アフリカ株式ファンド』のようにエジプトを投資先から除外するファンドも出ている。
第2の中国探しで、新興国であればとりあえず投信を作って募集してきた日本の証券会社。これからは投資先の見極めをしていかなければいけないようになる。
今はいい中国もいつかは政局不安、バブル崩壊などになるだろう。その時、共産党であれば市場を封鎖し取引をできないようにしてしまうこともたやすい。価格変動リスクだけでなく、こういった地政学的リスクがあるからハイリターンが狙える新興国株投資は、どこか高いところがあればすぐに利益確定をする姿勢が求められる。
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