【資産運用Q&A】米国エネルギーMLPオープン(毎月決算型)為替ヘッジあり 愛称:エネルギー・ラッシュ(三菱UFJモルガン・スタンレー証券)は買い場か?

<Q.>(21.Jan.2015)
 投資信託「米国エネルギーMLPオープン(毎月決算型)為替ヘッジあり 愛称:エネルギー・ラッシュ(三菱UFJモルガン・スタンレー証券)」基準価格が下がっているので、買いたいなと考えているのですが、の下落は買い場でしょうか?


<A.>
〇〇さん、
こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。

 先に結論をお伝えすると、高いリスクを取ってまで投資をしたいとう場合を除いて、投資されない方が良いと思います。

それではまず、ファンドの現状から確認します。

《米国エネルギーMLPオープン(毎月決算型)為替ヘッジあり 愛称:エネルギー・ラッシュ/三菱UFJモルガン・スタンレー証券》
【基準価額】   :10,028円(1/21時点)

【分配金(毎月)】:30円
【分配金累計額】 :2,190円
【純資産総額】  :1,942億円

次に、NAV(基準価額)の推移です。

Screen Shot 2015-01-21 at 17.35.06.png 緩やかに右肩上がりで上昇してきた同ファンドですが、直近の原油安の影響からもNAVが乱高下するようになっています。本来MLPファンドは株式や債券と相関性が低いような運用を目指すということだったと思いますが、実際は株式のようなボラティリティ(リスク=ブレ幅)が生じて運用されています。(これは08〜09年のREIT資産同様)

最後に、ポートフォリオについて確認します。

Screen Shot 2015-01-21 at 17.30.32.png ファンドが投資しているMLPの業種としては、石油関連が70%近くを占めています。

 直近のコモディティ価格下落(例えば、ガス価格は08年高値から70%マイナス北海ブレントは直近30%マイナス)のように、今後も引き続き原油価格の下落が懸念されています。加えて、1月には米国テキサス州でシェール開発を手掛ける企業がチャプター11(米連邦破産法11条=日本の民事再生法)を申請したりと、シェール関連企業への逆風が強まっています。今後も原油安で採算が合わなくなったシェール関連企業(MLP関連も含め)の同様の破産が相次ぐのではという懸念もあるようです。

 確かに安くなった時に投資をして高くなって売却するというのは、投資においては当然ですが、投資信託(ファンド)の場合は中長期観点で投資をした方が良いですし、マーケット環境や今〇〇さんが投資している資産との相関などを考えた上で選択される方が良いですので、敢て今投資される必要は無いと思います。

 また、ご希望であればこちらのヒアリングシートへご入力頂けましたら、〇〇さんの資産全体から、資産運用についてのアドバイスができますので、お気軽に入力してみて下さい。

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代表&投資アドバイザー
眞原 郁哉

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