【資産運用Q&A】エマージング ボンドF ブラジルレアルコース(大和住銀)の損切りについて
<Q.>(13/Jan/2015)
エマージング ボンド ファンド ブラジルレアルコース(大和住銀)を数年ほど前から投資信託していまして2019年まで期間があります。
年末に売りを考えましたが、証券会社より長期運営して こそ利益が出ると言われ、手放すタイミングを逃してしまったようでして、この先行きが不安です。
損失を最小限にするためにどのような選択肢があるのか教えてください。
<A.>
◯◯さん、初めまして、K2 Investment の眞原です。
ご質問の「損失を最小限に」ということであれば、現時点での売却をお勧めします。
まず、レアルの為替幅(レンジ)はおおよそ1レアル=45円程度なので水準としては悪くありません。(といっても、実際には「NDF取引」という通常の為替取引とは異なる取引方法なので、実質レートとは乖離がありますが・・・。)
それでは、ファンドの詳細を確認してみましょう。
【基準価額】 6,445円(1/9時点)
【純資産総額】 1,417億円
【分配金累計額】9,200円
【月々分配金】 110円
最終利回り:6.1%
為替プレミアム・コスト:10.8%
投資効率を下げている毎月の分配金(110円)のうち、既に80%はタコ足分配金(元本払戻金、過去の利益からの取崩)になっています。為替の上ブレがファンドの月々のリターンに寄与していますが、為替は上のチャートを確認して分かるようにハイリスク・ハイリターンな動きをします。特に2019年までを考えると、今後4年の間にレアル相場は過去の推移のように上下のブレ(ボラティリティ)が大きくなる局面が来ると容易に予想できます。
その要因の1つは2015年半ば頃を想定されている「米国の利上げ」です。
安全資産としてみなされる米ドル(米国債)へ金利が付けば、ブラジルレアルなどの新興国リスクを減らすために売却をして、安全性の高い米国資産(米ドル)へマネーが流れ易くなるためです。
〇〇さんが、リスクを減らした運用をお考えであれば、まずこの投信は売却されることをお勧めします。その上で、〇〇さんのお考えに沿うアドバイスをご希望でしたら、こちらの投資ヒアリングシートへご入力下さい。〇〇さんの回答を下に情報をお伝えします。
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