東京電力、2兆円の資金調達が必要
福島原発をなくした東京電力がその埋め合わせをするために緊急に2兆円もの資金を必要としている。
2兆円の資金の内訳は以下のとおり。
・原発の代わりに火力発電所を使うための燃料費(年間5000億円)
・社債や長期借入金の返済(年間7500億円)
・設備投資(7900億円)
・原発の修繕費(4000億円)
しかしながら、今の株価の低迷では市場から資金を調達することは難しいため、銀行からの融資に絞っている。要請先銀行は大手7行で、どの銀行もこの融資に応じる形。
仮に銀行からの融資が得られない場合、東電の昨年末の手元資金は6700億円のため、政府から借りることになる。しかしすでに昨年政策投資銀行から4000億円、3メガ銀からそれぞれ1700〜2900億円借りている。
東電の今後の格付け、株価、成長戦略、どれをとっても難しいものと言える。