【資産運用Q&A】株式の損害について(考えられる証券会社の対応)
<Q.>
一年前に加入している証券会社の営業マンにひつこく勧誘され、必ず上がると言うので手持ちの電力株を切り崩し勧められるまま某会社の株を1000株215万円で購入しました。
ところがその株は年末から額面割れとなり不安となった私は今年の3月に「これ以上下がるなら早めに売りたい。」との意思表示をして担当者から「必ず大損する前に連絡する。」との確約をしました。夏になり価格は半分以下となり今日クレームをその証券会社の支店長にしたところ部下の非を認め次の休みに謝罪にくるそうです。
担当者からは春以降一度も連絡はありません。その点は証券会社も認めました。うかつに担当者を信じて任せきりにした私の落ち度はわかっています、しかし約束しながら放置され大損をした悔しさはぬぐえません。補てんさせるのは無理としても、残った株式(約600万円)の運用で利益を出すよう相手に要求するにはどうしたらよいものか?是非教えていただきたいです。
<A.>
〇〇さん
はじめまして、投資アドバイザーの河合といいます。
私も以前野村證券で働いていたので、その経験からコメントをさせていただきます。
まずこの場合、そもそも「必ず大損する前に連絡する。」という言葉には、具体的にいくらになったら連絡するというのがないので、あてにしてはいけないのが基本です。たぶん〇〇さんもこの担当者もいくらになったら売却するのか決めかねていたので、こういった会話になったのかと思いますが・・・。また証券会社が「必ず」と言っても投資で「必ず」など存在しないので、そんな会話をした時点でその営業マンを信じてはダメです。
そして残った約600万円の株式で利益を出すように証券会社に要求したところで、結局「じゃあこのファンドにしましょう」とクロスセールスをされるだけです。(今だと高金利債券ファンドやインフラ関連新興国株式というところでしょう。IPOをお土産でもらえるかもしれませんね。)結局は、株で運用する限り、それだけ下がるリスクがあっての投資なので、大損するのが嫌であれば、まず株をやめるしかないのです。
同様に高金利債券ファンドやインフラ関連新興国株式ファンドも、日本株ほどでないにせよ大きなリスクがついてきます。当然将来どこかで下がるタイミングはあります。その時に、今と同じように具体的にどんな運用をしたいのか決めていない状態では、また証券会社にクレームをするハメになります。せっかくの機会なので、今のうちに毎年何%位のリターンでそれを今後何年間していくのか?など具体的な投資目標を立てましょう。そうすれば自ずと今の相場から、投資すべき投資先が見えてきます。
その他、ご質問がありましたら、またいつでも遠慮なくご連絡ください。
よろしくお願いします。
会長&投資アドバイザー
河合 圭
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